【カレンダー 2025の人気アイテム】 木版画、紙、In Situ（あるがままに）

【作品インフォメーション】
題名：In Situ （あるがままに）
技法：木版画
紙：和紙（土佐）
版サイズ：23cm　正円
紙サイズ：30cmx30cm
額サイズ：30cmx30cm
右下にサイン、エディション番号あり
※2枚目の写真が少し暗いですが、実物は白い紙です。

【価格】
シートのみでも、額付でもOKです。
シートのみの場合、通常は定形外郵便（規格外）の簡易書留になりますが、ご希望の場合は宅急便でも可能です。
額付の場合は、木地（無垢）となります。
●　シートのみ（定形外・規格外、簡易書留）6,000円
●　シートのみ（宅急便）6000円＋1,000円＝7,000円
●　額付き（木地・木製、宅急便送料含む）6,000＋7,000円＝13,000円

【画家のひとり言】

15年位前に淡路島で1ヶ月半ほど、木版画のレジデンスプログラムに参加したことがあります。毎年4名の作家が選ばれ、小さな寮のようなところに滞在しながら木版画を制作するのです。

木版画に出会ったのはそれよりもっと前。NYもにいたころでした。
子供の頃から見てきたはずの木版画ですが、浮世絵の職人さんの仕事に接して、初めて日本の木版の素晴らしさに触れた思いでした。
いつか自分も木版画を作ってみたいと願い、それが叶ったのがこの淡路島での滞在制作でした。

大きなプレスを使う銅版画やリトグラフと違い、木版画は全て小さな「バレン」をくるくる回して、文字通り手で刷っていきます。大きな版になると体力が相当要ります。固い桜の木から様々な絵柄を彫る作業は技術だけでなく、根気も要ります。
また、日本の木版画、特に浮世絵などの伝統的なものは、作品そのものと同時に、薄くて丈夫な和紙、どんなに微細な線でも切り出せるシャープで粘りのある彫刻刀が不可欠です。これらは絵師、摺師、彫師と同様に高い技術力を持つ職人さんによって作られています。今の日本ではこうした伝統技術を持つ職人さんに十分な仕事がなく、技術が失われていくことは本当に残念です。伝統木版に耐える彫刻刀を制作できる会社は日本にはもう1社か2社しかありません。

木版画を極めるのは大変難しく、私が作ったのは今のところこの三作のみですが、いつかまた木に触れて制作してみたいと思います。

モチーフは滞在先の里山の風景や、季節遅れの朝顔、そして流れる水の抽象です。

額は木地が良いと思います。
和室に良く合います。

※略歴等はプロフィールをご覧ください・